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太原理工大学
現地調査日:2008/03/26
最終更新日:2008/04/14
6.コメント
以下、07/04/18執筆
●太原市では山西大学に次ぐ規模を誇る理工系を中心とした大学。
●山西省というマイナーな場所にあるため、留学界では全くの無名校であり、留学生は少ない。今期も語言生は2人だけである。
●ただ、最近になって大学本部が国際関係の強化を急速に打ち出している。今年の春には約2週間をかけて日本各地の大学に訪問団を派遣している他、国際部専用の12階建てのビルを建設中である。07年年末に竣工予定で、教室、留学生寮なども一新される。
●今期の語言生は2人だけなのだが、2人のレベルが同じ中級でもやや異なるということで、わざわざ2つのクラスに分けている。結果として、2人の留学生はともに毎日マンツーマンレッスンを受けることになっているわけだ。このあたりは非常に誠実な対応をしていると評価できるだろう。
●大学内に日本人留学生が一人もいないことは言うまでもなく、市内にもほとんど日本人はいない。自然と中国語を話さざるを得ない環境となるので、日本人だらけの大学に比べれば、特に口語面での上達は速いだろう。
●また、市の中心繁華街までもバスで20分足らずと生活面で便利な立地にある。
●留学生が極端に少ない大学には良い面も悪い面も両方ある。例えばHSK試験に対するノウハウの積み重ねといった面ではどうしても北京や上海などの大規模校にはかなわないだろう。逆に良い面としては教員スタッフとの距離が密接で、一人一人を丁寧に見てもらえる点や、一クラス人数が少ないので発言機会が極端に多い点などが挙げられる。特にこの大学のように留学生部を強化する時期にあり、なおかつ教員スタッフが非常に熱心な場合は、留学生のリクエストにかなり柔軟に対応してもらえることが期待できる。
●大規模校に比べて劣る部分については、教員スタッフと相談、協力しあって補っていくという心構えさえあれば、この大学に限らず小規模校を上手に活用するという選択肢もあるのだ。もちろん、受け身で動くのではなく、本人が積極的に動く必要があることは言うまでもない。
●私はこのサイトの運営に当たって、主観的な内容、留学生活に直結しない内容は基本的に書かないことにしている。ただそのモットーに反してあえて書くならば、山西人の人となりに一言だけ付言しておきたい。我々日本人の感覚からすると、中国人は得てして不親切であり、そっけなく感じるものである。山西省で過ごしたのはわずか4日間のみであるが、今までまわってきた中国のどの地域よりも人が親切で、日本人の対応に近いものを感じた。この大学がある太原しかり、山西師範大学がある臨汾しかり。あくまでもごく短期間の一個人の主観的な見方なので、参考程度にとどめて頂きたいが、この省で不快な思いをした回数は今までまわった省の中で最も少なかったことを付言しておく。
以下、08/04/14加筆
●日本人、1クラス人数ともに、依然として少なく抑えられている。中国語を必然的に話す環境になっている。
●中級クラスはアメリカ人学生4人向けの会話専門の授業となっている。このため、全科目を受けたい学生にとっては初級と高級の2段階しか選択肢がない。小規模校の宿命でもあるのだが、今後の善処を期待したい。
●08年秋学期から新しい留学生寮が供用される予定。建設中の寮を見てきたが、設備面も以前より一新される。ただ、完成が計画より半年以上遅れているため、本当に秋学期から使えるかは、事前に確認が必要だろう。
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